0才から100才の広告コピー(ライツ社)
『毎日開きたくなる本』
ライツ社から出版されているこの本は、0才から100才まで、その年齢にぴったりの「広告コピー」が並べられています。過去の名作コピーをたくさん知りたいけれどコピー年鑑は高すぎる、、、そう思っていた時に出会えた一冊です。ほとんどの広告は掲載期間が短く、日々新しくなっていくものなので過去の広告を探すのは大変ですが、これならばたくさんの広告コピーに触れることができ、比較的お手頃な価格で手に入れることができます。個人的にはコピーの勉強にも使っていますし、そのコピーを考えたコピーライターや、コピーライターが所属する社名も掲載されているので、就職活動の際、広告会社を知ることにも役立ちました。各ページには、年齢に関する情報や豆知識もまとめられており、そこも見どころです。
私は今年22才になるので、22才のページから好きなコピーを1つ紹介します。「この国には幻の女性が住んでいる。世間が、そして私自身がつくった、幻想。誰かの”そうあるべき”が重なって。いつのまにか、私が、私の鎖になりそうになる。けれど、縛るな。縛られるな。翼はなくとも、私は、飛び立てる。(ポーラの新聞広告2017年、c:山根哲也さん)」化粧品会社であるポーラが男女格差をテーマに制作したもので、CMも話題となり当時世間をざわつかせました。私はまだそこまで男女の不平等を感じたことはないけれど、自分自信挑戦する前から限界を決めてしまうことがよくあると思っていて、”私の鎖”という表現が特に自分事のように感じられました。
本の冒頭に述べられている通り、本を開いた時の気持ちや年齢によって、心に響く言葉、目に止まる言葉が変わってくるため、毎日でも開きたくなる1冊です。
(yasuda)
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