試着室で思い出したら、本気の恋だと思う(幻冬舎文庫)

『失敗した恋愛なんてない。』

 この本は、ルミネの広告コピーを書かれていることで有名な、コピーライターの尾形真理子さんが書かれた小説です。恋に悩む女性達を主人公にして描かれた恋愛短編集のような作品です。尾形さんと言えば、女性の気持ちを代弁するかのような、恋愛マスターのような、そんなコピーを世に多く出されていますが、この小説でも名言のようなコピーがいくつも登場します。コピーライティングを学ぶものとしてはそこが一番の見どころとしてお勧めしたいと思います。また、主人公達が一つの恋愛を通して得た教訓のような、自分への励ましのような尾形さんの言葉たちは、どんなに辛くて苦しくて、思い出すのも恥ずかしいような恋愛だったとしても、好きになったこと、費やした時間が失敗だったことなんてないんだと、前向きに考えられるようになる、そんな作品だと感じました。このご時世、外出自粛により、思いを寄せている人に会えず、彼氏とうまく行かなかったりして、不満や不安が溜まってしまうこともあるかもしれません。そんな時、この本を読んで、自分の心を整理したり、気持ちと向き合う時間を作ってみるのもいいかもしれません。

(yasuda)

                         

                                                                                             

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