team Taiwan

ついた瞬間、初めに思ったのはあれここって日本じゃないよね?いつも見慣れてる感じの緑の標識に少し量の多い漢字が書かれていて、日本だけどちょっと違う感じ。なんだこれって。

空港から一時間弱して下ろされたのは大きな川辺にある白いビル。えっここにこれから住むのかなってビビりながら足を踏み入れた寮。中は本当にシンプルで最低限度のものしかそろっていない。部屋にはほかに日本人と二人の韓国人のルームメイトがいて温かく迎えてくれた。ラッキーなことに角部屋だった窓から見える景色は二子玉川の河川敷を思い出させるようでなんとなく心地よくて幸先の良いスタートが切れたよう。

学校が始まる前、自分の中でルールを決めた。映画のイエスマンにならってここでの生活は何事にも今までの自分とは逆の選択をすること。普段のノーはここではイエスに。

緊張してガッチガチだった学校もこのルールのおかげでたくさん友達ができた。

台湾人は日本人よりもはるかにフレンドリーで距離が近い。食べ物を買いに行ったとき頑張って中国語で話そうとしてカタコトにしゃべると必ずえっどこからきたの?留学生?中国語上手だねってそこから会話が始まる。とっても思うのはなんか昔の日本って感じってことだ。昭和あたりのあの感じ。って言っても平成生まれだから当時の雰囲気を見て肌で感じたわけではないんだけども。お父さんとお母さんから聞いたあのあったかくて人同士の距離が近かった時。台湾の都市台北にいても10年位前の日本で時が止まっているように感じられる。

なんで海外なのにこんなに懐かしい感じがするんだろうと考えてみた。

そうだ。台湾ってよく考えると日本に統治されてた時代があったんだ。それもあるから日本のこと嫌いなんじゃないかなって思ってたけど、世界の台湾の位置づけって大の親日国。なんでだろうって、聞きづらい部分もあるけどなんとなく聞いてみた時、日本にはひどい扱いを受けた時ももちろんあったけどそれ以上にもっといいものをたくさんもたらしてくれたから感謝しているんだって。言ってくれてなんかうるっと来た。私と同年代の子たちは日本のアニメを見て育ってきた世代で、今でも台湾の街中を歩くと駅ちかのところにすき家、吉野家なんでざらにあるし、日薬本舗っていう台湾だけにある日本の製品しか取り扱わない薬局だってある。お店で日本産のものが並んでいるのもよく見かける。日本語が書かれている商品はなぜか大体ちょっと高いしよく売れている。台湾人の日本への信頼は予想以上に厚かった。

この信頼があるからこそたくさんの友達を作ることができたのかもしれない。

世間でいうと台湾は先進国ではない。でもだからといって道路の整備がなっていないとか、インフラ整備ができてないなんてことは全くない。むしろ東京より電車の来る間隔は狭いし、夜23時になっても公園で子供たちが遊んでるくらい安全だ。ほぼ先進国と変わらないというよりむしろ先を行っているともいえるはず。でも一つ決定的に違うのは人々のなかみ。いろんな国に統治されたからかもしれないが本当にオープンな性格だ。違いはみんなある。だから認める。この精神がすごい。

私もいまいろんな国から来た人の中で、台湾人の精神を培ってきている気がする。毎日刺激的でショッキングなことが多すぎて昨日のおひるごはんに何食べたか忘れちゃうくらいだ。将来の見方も変わった。あと4か月しか残っていないけどいまだに4か月後自分がどんな人になるのか全く想像もつかない。ちょっと怖い部分もあるけれど、楽しみだ。

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