新潟県 燕市 三条市編
新潟県の少し下に位置する燕市、三条市。工業が有名な地域。
そんなイメージをもちつつ、2017年の8月下旬に差し掛かる頃、私たちは新潟県の燕市と三条市へ取材をしに行くことになりました。
真夏の暑い東京を新幹線で約2時間。どしゃぶりの雨が活動の初日でした…。
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活動の前半(8月中下旬~9月頭) 農業取材
もとまち蔬菜出荷組合さんを中心に農業取材へ。
この組合は9軒の農家から構成されており、そのうちの樋浦農場さんにお邪魔し、
組合の農家さんへお話を伺いに行きました。
午前中は樋浦農場さんで実際のビニールハウスでのきゅうりの栽培をお手伝いし、午後には各農家さんに行く。この流れの日々でした。
きゅうり栽培の体験では、夏の暑い時期で、ビニールハウスでの活動が過酷でした。
余計な葉を取り除く作業から始まり、ビニールを敷き詰める作業、ひもできゅうりが曲がらないように調整する。
私たちが行った作業は実際の栽培作業に比べればほんの少しのことでしたが、それだけで疲れ切ってしまいました。そんな時に休憩時間で差し出された桃太郎(新潟限定のアイス)の味は忘れられません…(笑)
活動の後半(9月頭~中旬) 工業取材
工業編では調理器具やアウトドア商品で有名な新越ワークスさんの「はんなりピック」という商品のプロジェクトストーリーを制作するため、デザイン会社のイマジデザインさんや実際の商品づくりを担当した片力商事さんを中心に取材をしていきました。
実際の型抜き作業や研磨作業、プレスの機械体験をさせていただいてモノづくりの現場にじかに触れることができました。
つづいてはたらくママ世代の助けになるような研究室 MAMA LABOを運営している坂井工業さんにお邪魔し、ママラボのプロジェクトストーリー取材も行わせていただきました。はたらくお母さん世代のために子供を預けられる場所であったり、ママたちのこんなものがあればいいのに、の意見をもとに工場の不要物をリサイクルして作り上げるなど、女性でも活躍している現場のお話を聞いていてとてもかっこいいと感じました。
私たちの前半の活動目標は「もとまちきゅうりのキャッチコピー」「越後味噌醸造の味噌漬けキャッチコピー」後半は「燕や三条で、若者が働きたくなるようなキャッチコピー」と現在1年目を迎える「ツバメ産学共同スクエアのキャッチコピー」制作でした。発表時には取材させていただいた方々をはじめ、市役所の皆様などたくさんの方に来ていただくことができました。
またこれらの活動の中でももとまちきゅうりの取材でお世話になった麺s冨志さん、越後味噌醸造さん、BISTRO NAOMIさん、無形文化財に指定された鎚起銅器で有名な玉川堂さんや、プレス技術を直に見学できたトーダイさん、オープンファクトリーの見学も含めた藤次郎さんなど数々の方々に取材させていただけました。
休日には、地域おこし協力隊の方々や、つばめいと、市役所の方にお世話になり、弥彦山や近くの海、燕、三条の歴史を知れる資料館、イタリアンという燕のソウルフードなど、燕市と三条市の魅力がたくさん感じられる場所を教えていただいたり連れて行ってもらいました!
◎今回の活動を通して
燕市、三条市という印象が大きく変わりました。
農業も工業も変わらない、この市の人たちは全力で自分の仕事に向き合って、それを楽しんでいるように見えました。
そしてそれは生半可な気持ちでは成り立たないし、相当な熱意を持っていないとできない事です。取材中には仕事をする上での苦しい時期のお話もたくさん伺いました。でも皆さんそれを周りの人に助けてもらって、自分で乗り越えていっていました。その乗り越えた経験があるからこそ、今笑って全力で目の前の仕事に向き合えているのだなと取材中随所で感じることができました。
こうした方々と出会えたことはとても貴重で、かけがえのない出会いだったと今でも思います。そしてなによりこの活動で、燕と三条という場所が大好きになりました。
この場所の魅力をもっといろんな人に、全国に伝えたい、そんな私たちがこれからするべきことは、燕市、三条市を、そこに住む人たちのことを、こうして記事として書き、伝えていくことではないかと思います。
今回取材にご協力していただいた皆様、本当にありがとうございました!
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